1984年に公開されたアメリカ合衆国のSF映画。アーケードゲームの名人が宇宙戦士として侵略者と闘うというSF映画。コンピュータグラフィックスを本格的に導入した最初期の映画のひとつ。フォトリアルなCG表現を本格的に導入したという点では、本作が世界初とされる。
スター・ファイター 映画批評・備忘録
スター・ファイター(原題:The Last Starfighter)
脚本:35点
演技・演出:15点
撮影・美術:12点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計77点
身近に感じるヒーロー像があり、近隣住民や恋人、家族が温かい人柄で、同僚になる宇宙人達もいい奴ばかりなのは出来過ぎた状況かもしれないが、これぞヒーロー映画で個人的に好きな世界観。映像はスターウォーズと比較すれば映像が粗いところもあるが、脚本のSFセンスが良く、ゲームの達人をスカウトするというプロットが生まれたり、自動車のデロリアンが宇宙船になるっていうのはバック・トゥ・ザ・フューチャーを先越している!

本作の大きな特徴は、コンピュータグラフィックス(CG)を本格的に導入したという点です。補助的にCGを用いた映画は以前から存在していましたが、本作では主役メカである宇宙戦闘機「ガンスター」をはじめ、特殊効果シーンの要素の多くをCGのみにより表現しています。これは、当時としては極めて意欲的な挑戦でした。
CGを本格導入した黎明期の映画としては、『トロン』(1982年)も有名ですが、『トロン』がワイヤーフレームやフラットシェーディングなどのいかにもCG的なシンプルなタッチの手法を多く用いていたのに対し、本作ではフォトリアルなCG表現を目指していました。
スター・ファイター あらすじ
カリフォルニア州の田舎に住む青年アレックスが、「スター・ファイター」というアーケードゲームで最高得点をたたき出した。アレックスはゲームの開発者を名乗る男に誘われて彼の自動車に乗るが、そのまま宇宙まで連れて行かれる。ゲームは銀河系の敵「ズアー」と戦うエリート戦士「スター・ファイター」を選び出すためのものだった。
アレックスはスター・ファイターとしてスカウトされたものの、集まった異星人たちや宇宙戦争の現実を目の当たりにしておびえてしまい、戦うことを拒否する。アレックスが地球に戻った後、出撃直前のスター・ファイター達がズアーの奇襲攻撃を受けて壊滅してしまう。残ったのは、アレックスとペアを組むはずだった異星人の航法士グリグと、戦闘艇ガンスター一隻だけだった。さらに地球にもズアーの刺客が送り込まれた。一度は戦うことを拒否したアレックスだが、銀河系そして地球の危機を知り、最後のスター・ファイターとして、グリグとともにズアーとの戦いに挑む。
スター・ファイター スタッフ
監督:ニック・キャッスル
脚本:ジョナサン・R・ベチュエル
製作:ゲイリー・アデルソン,エドワード・O・デノート
音楽:クレイグ・セイファン
撮影:キング・バゴット
編集:キャロル・ティモシー・オメアラ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和
スター・ファイター キャスト
アレックス・ローガン – ランス・ゲスト
マギー・ゴードン – キャサリン・メアリー・スチュワート
セントーリ – ロバート・プレストン
グリッグ – ダン・オハーリー
ズアー – ノーマン・スノウ
ジェーン・ローガン – バーバラ・ボッソン
ルイス・ローガン – クリス・ハバート
エンデュラン – ケイ・E・クター
クリル – ダン・メイソン