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陰謀のスプレマシー|愛娘を誘拐され、自らも暗殺の標的となった元CIA捜査官が巨大組織に挑む姿を描くサスペンス・アクション

映画 陰謀のスプレマシー
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陰謀のスプレマシーは、2012年公開のアメリカ合衆国・カナダ・ベルギー合作映画。愛娘を誘拐され、自らも暗殺の標的となった元CIA捜査官が巨大組織に挑む姿を描くサスペンス・アクション。ソフト発売の際に『ザ・ターゲット/陰謀のスプレマシー』という邦題に改題された。

陰謀のスプレマシー 映画批評・評価・考察


陰謀のスプレマシー(原題: The Expatriate、米国題: Erased)

脚本:28点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計74点

どこかで見たようなことがある微妙な設定のサスペンス・アクションですが、演技力が一枚上のアーロン・エッカートなので緊迫感マシマシです。民間人が巻き込まれて死にまくるので見ていて痛々しいです。戦闘シーンでも娘と一緒に行動しているのでより緊張感があります。これは狙ってやってしてやったりの演出じゃないでしょうか。親子の絆や愛の掘り下げにも繋がっていますのでより一層クライマックスが盛り上がります。

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陰謀のスプレマシー あらすじ

元CIA捜査官ローガン(アーロン・エッカート)は、今は民間防犯装置会社の責任者で、愛する娘エイミー(リアナ・リベラト)と2人で過ごしている。しかし、ある日突然、勤めていた会社が忽然と消える。ローガンはグループ会社のハルゲートに原因を追究しに行くが、元々その子会社は存在しないと言われ、証明データもすべて抹消されていた。帰りがけに元同僚のフロイドに抹殺のターゲットとして襲われ、辛うじて逃げたローガンは、フロイドが持っていた鍵で開けたコインロッカーで書類を見つける。それは、自分の名前も入った元同僚の暗殺予定者リストだった。ローガンは不法滞在者となり捜査を続け、ある機密書類を入手する。巨大組織ハルゲートとCIAは関係があり、ローガンのCIAの元同僚アンナ(オルガ・キュリレンコ)が関わっていたのだ。

戸惑うローガンのもとに、会社の同僚のフロイドが近づいてきて、突然銃でベンと娘のエイミーを脅し、車で誘拐してしまう。誰の命令でこんなことをしているのか尋ねるがフロイドは教えてくれない。ベンはCIAで身に付けた危機脱出術でフロイドを倒し殺す。人を殺してしまった父親を見てエイミーは取り返しのつかない事態になったと思い動揺し、警察に言って保護してもらおうとも言う。だがベンは警察が護ってくれるはずはないと言い、逃げるべきだと言う。自分たちを狙った背景を探ろうとフロイドのポケットを探るが、出てきたのはアントワープ中央駅のコインロッカーの鍵。二人で駅へ行き、その鍵でロッカーを開け中身を確認すると、暗殺指令書の束が入っている。会社の同僚たちの暗殺を命じた書類の束で、その中の1枚にベン自身の暗殺指令書も入っており、顔写真・氏名・住所など詳細な情報が記載されている。おまけにエイミーが数ヶ月前に米国にいた時の写真まで添付されている。数か月前に米国で祖父と会っていた時のことまで盗撮され写真が添付されているのを見て、気分が悪くなり、すっかり動揺するエイミー。その指令書の様式を見たベンは、自分を狙ったフロイドがプロの暗殺者であったことや暗殺指令を出したのは政府系の組織の関係者であることに気付く。念のためアントワープ市内の病院に行き死体安置室を確認してみると、案の定、同僚たちの遺体が多数横たわっていて、おまけに安置室の担当者は同僚の遺体をいくつも眺めつつ、全員不法滞在者だ、と妙なことを言う。ベンは、同僚たちが正規の従業員であり正規のアントワープ住民であると知っているので、それはつまり同僚たちに対しても諸記録の抹消ということが行われたのだ、と理解する。つまりかなり手の込んだ大きな陰謀が計画され、暗殺する人々を不明者扱いにし闇に葬るために諸記録も抹消され、その一環でベンも命を狙われ諸記録を抹消されたのだ、と気づく。

ところが同僚の遺体確認後まもなく病院内で別の暗殺者がベンとエイミーに襲いかかってくる。ベンは元CIAの技を使い、暗殺者を返り討ちにし殺害する。ベンがまたもや平然と人を殺したのを見て父親の過去に強い不信感を抱いたエイミーはパニック状態になりその気持ちをベンにぶつける。ベンはしかたなく自分は元CIAであることや暗殺担当者で多くの人を殺してきたことを告白する。エイミーはようやく状況を理解しはじめ、父親を信頼してみようと思う。

迫り来る暗殺者たちの魔の手から逃れるために、ベンとエイミーは友人のつてを頼って民間人のアパートに潜伏しつつ、暗殺を命令した犯人が誰なのか探り始める…

陰謀のスプレマシー スタッフ

監督:フィリップ・シュテルツェル
脚本:アラッシュ・アメル
製作:カール・リチャーズ,エイドリアン・ポリトウスキー,ジョナサン・ヴァンガー
音楽:ジェフ・ダナ
撮影:コーリャ・ブラント
編集:ドミニク・フォルタン
配給:ワインスタイン・カンパニー,ファインフィルムズ

陰謀のスプレマシー キャスト

ベン・ローガンアーロン・エッカート
元CIA捜査官。現在は防犯装置を開発・製造する民間会社で責任者として働いている。妻とは離婚している。
アンナ・ブラントオルガ・キュリレンコ
ローガンのCIA時代の同僚。
エイミー・ローガンリアナ・リベラト
ベンの娘。
デレク・コーラーニール・ネイピア
ベンの上司。
ハルゲートギャリック・ヘイゴン
ハルゲート社の社長。
ブレイマーデヴィッド・バーク=ジョーンズ
ナビルイェッセン・ファデル
エミリーの知人。
フロイドアレクサンダー・フェーリング
ベンの元同僚。
カリムファブリース・ブティック

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