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超高速!参勤交代 リターンズ|急な参勤交代を命じられた弱小藩の奮闘を描き第57回ブルーリボン賞作品賞を獲得した時代劇コメディの続編。

超高速!参勤交代 リターンズ
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超高速!参勤交代 リターンズは、2016年公開の日本映画。幕府の陰謀で5日以内の「参勤」という難題を突き付けられた東北の弱小貧乏藩が、知恵を絞って危機に立ち向かう『超高速!参勤交代』の続編。前作で行きの「参勤」を果たし藩の取り潰しを免れた湯長谷藩一行が、彼らへの復讐(ふくしゅう)に燃える老中が仕掛けた謀略により、帰りの「交代」でさらなる大ピンチに見舞われるさまを描く。

超高速!参勤交代 リターンズ 映画批評・評価・考察


超高速!参勤交代 リターンズ

脚本:30点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:7点
合計82点

前作の出来が素晴らしかったので、今作も期待して見ましたが、裏切られることなく面白かったです。今作は参勤交代の帰りを描いているんですが、帰りは超高速っていう感じもないし、老中の陰謀がメインなので超高速!参勤交代のタイトル替えをしても良かったようにも思います。前作よりも娯楽映画度がマシマシになっているので時代劇ドラマ好きには、丁度良いさじ加減です。コメディ色が強く勧善懲悪なのに、殺陣(タテ)がしっかりしているのでアクションも見事な出来でした。前作に比べると脚本に唸らされるようなものが無かったので割引ましたが、続編としては成功作だと思います。

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超高速!参勤交代 リターンズ あらすじ

老中・松平信祝(陣内孝則)の差し金により幕府から突然の参勤交代を命じられた磐城国の湯長谷藩藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)ら一行は、金も時間も人手もない中知恵をこらし江戸へ参勤。そして藩に戻る交代の路につくが、その途中、湯長谷で一揆が起きた旨が伝わる。参勤のときに政醇たちに敗れた信祝が、さらに大きな権力と最強の刺客を使って逆襲に出たのだった。一揆を収めるためには2日以内に藩に戻らねばならず、また、交代であるからには大名行列も必要に。行き以上の速さで宿役人の目をくらましながらなんとか湯長谷にたどり着いたものの、すでに田畑は踏み荒らされ、城を乗っ取られた後だった。城をおびただしい数の幕府軍が取り巻いているのに対し、藩主らはたったの7人。湯長谷藩は再び絶体絶命の危機に陥る。

超高速!参勤交代 リターンズ スタッフ

監督:
脚本:
原作:
製作:
製作総指揮:
音楽:
主題歌:斉藤和義「行き先は未来」
撮影:
編集:
製作会社:
配給:

超高速!参勤交代 リターンズ キャスト

内藤政醇(ないとう まさあつ):
主人公。湯長谷藩4代藩主。根っからのお人よしで、気前が良すぎて相馬によく小言を言われるが、後でそれが危機を救うこととなる。家来や民百姓にも磐城訛り丸出しで気軽に話しかける一方、将軍・老中にも構わず直言できる頼れる殿様。好物は湯長谷で獲れた大根の漬物。幼少期のトラウマで閉所恐怖症がある。抜刀術の名手で、山彦の術を特技に持つ。

相馬兼嗣(そうま かねつぐ):
湯長谷藩家老。藩随一の知恵者で政醇や家来衆からの信頼も厚い。貧乏な藩の財政を担うがゆえに、銭勘定にはやたらとうるさい。投宿した廃寺の井戸に落ちて一行とはぐれてしまい、再会した時には落武者と見まがうほどのボロボロな姿になっていた。

荒木源八郎(あらき げんぱちろう):
武具奉行。家来衆のリーダー。剣術が巧みで先頭きって戦う。怒りっぽい性格なため、秋山と衝突することが多い。敵に立ち向かう際の口上は、「我らは武芸百般を極めし雄藩。お前らのような野良侍とは違う!」。

秋山平吾(あきやま へいご):
祐筆。冷静で理論派。今回の参勤交代には反対だったが、殿(内藤政醇)に請われて一行に加わる。最終戦で忍び衆の中に単身突っ込んで障害物を押しのけるが、斬られて重傷を負う。碁好き。

鈴木吉之丞(すずき よしのすけ):
側用人。弓の名人。高所恐怖症なのが玉にキズ。一行の中で彼のみ磐城弁をしゃべらない。読書好き。

増田弘忠(ますだ ひろただ):
馬廻。二刀流を操る。動物と仲が良く、政醇の飼い猿・菊千代の世話をしている。敵に立ち向かう際の口上は、今村に続いて「飛んで火に入る夏の虫とは、貴様らの事だ!」。

今村清右衛門(いまむら せいえもん):
膳番。槍(皆朱の槍を持つ)に秀でるが腹も出ている。隠密の夜襲に遭ったときは包丁で立ち向かった。敵に立ち向かう際の口上は、荒木に続いて「我らは一人一人が一騎当千、そのような人数で来るとは、片腹痛いわ!」。

瀬川安右衛門(せがわ やすえもん):近藤公園
江戸家老。江戸からの知らせを持ち帰る。一行より先に出発し道中の支度をする。

福田弥之助(ふくだ やのすけ):橋本じゅん
次席家老。

お咲(おさき):
牛久の旅籠「鶴屋」の飯盛女。幼いころに口減らしのために売られ、口汚い「山猫のような娘」(鶴屋の女将評)だが、内面は乙女。客となった政醇を貧乏浪人だと思っていた。家紋から政醇がお尋ね者と気づくが、優しさにほだされ匿う。後に政醇の側室として迎えられる。

雲隠段蔵(くもがくれ だんぞう):
かつては東国一と言われた戸隠流の抜け忍。湯長谷に湯治に来たところ隠密どもから話を聞きつけ、山中の案内役を買って出る。寝込んだ一行から有り金を奪い姿を消すが、その金が床下からかき集めたような古銭ばかりと気づき、一行を助けることにする。酒好きだが、オオカミと甘いものが苦手。

琴姫(ことひめ):
江戸屋敷に住んでいる政醇の妹。家中のアイドル的存在。秋山とは相思の仲。

荒木富江(あらき とみえ):富田靖子(特別出演)
荒木源八郎の妻。

松平信祝(まつだいら のぶとき):
両作における全ての黒幕。老中首座の位と湯長谷の金山を狙い暗躍する(が、それらはあくまである野望のための一環であった)。傲岸不遜な男で、将軍家に大根の漬物を献上した政醇を田舎者と蔑んでいる。湯長谷藩の金山の情報をもたらした隠密を情報秘匿のため、いきなり切り捨てる等の行動から、隠密たちからも内心よく思われていない。蘭丸という九官鳥を飼っており、瀬川にはそのエサを食べるよう強要した。

松平輝貞(まつだいら てるさだ):
老中首座で信祝の伯父。お咲に罵倒されても、それを受け止めて謝れる度量の持ち主。

諸坂三太夫(もろさか さんだゆう):渡辺裕之
尾張の柳生。敵に対しても礼儀正しく、引き際を心得ている。

森極蔵(もり きょくぞう):中尾明慶

大岡忠相(おおおか ただすけ):古田新太
吉宗が信頼を寄せている南町奉行。信祝を斬ろうとしていた秋山を奉行として一旦咎める。しかし幕閣たちが暗殺された事件に信祝が絡んでいると睨んでおり、秋山と共に捜査を行う。全ての証拠を掴んだ後、輝貞、秋山と共に信祝の捕縛に向かう。

徳川吉宗(とくがわ よしむね):
8代将軍。信祝の不正を見抜くため、讒言をうのみにすると見せかけて湯長谷藩に参勤を申し付ける。成功できなかった場合には「自分の周りに弱いものはいらぬ」として冷徹に取り潰す腹積もりであったが、首尾よく参勤を成し遂げた政醇を称揚し「政をおろそかにして磐城の土を殺してはならぬ、とこしえにな」と声をかけた。政醇から献上された大根の漬物がお気に入りである。

茂吉(もきち):
湯長谷で大根を作る農民。妻ととに政醇とは親しい仲。映画版では本編の語りも担当する。

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