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ハンニバル・ライジング|レクター博士の幼少期から青年期にかけてを描いている、時間軸では1番目の作品。

映画 ハンニバル・ライジング
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ハンニバル・ライジングは、2007年公開のアメリカ・イギリス・フランス合作映画。トマス・ハリスによる小説「ハンニバル・レクター」シリーズ4作目となる同名小説の映画化。レクター博士の幼少期から青年期にかけてを描いている、時間軸では1番目の作品。

ハンニバル・ライジング 映画批評・評価・考察


ハンニバル・ライジング(原題:Hannibal Rising)

脚本:34点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計80点

ハンニバル・レクターの生い立ちを描いた作品になります。日本人の文化に影響を受けた設定なので、興味深いところはありますが、ちょっとそれが『?』と思ってしまうところもあり、逆に日本人からすると残念に感じる演出がいくつか見られます。幼少期の経験から怪物が生まれるまでの描き方はとても秀逸でリアリティを感じるものでした。レクターの人物像が良くわかるエピソードはとても興味深いものでした。シリーズの中でもドラマチックであり、アクションも映画的で今作は今作の魅力がある作品だと思います。

主演のギャスパー・ウリエルは、2022年1月18日にスキー中の衝突事故で37歳の若さで亡くなりました。とても残念です。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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ハンニバル・ライジング あらすじ(ネタバレ)

ハンニバルは、リトアニアの名門貴族レクター家の子息として生活を送っていた。1944年、東部戦線での戦闘が激しくなり、戦禍を逃れるために、レクター家は住居レクター城から隠れ家の別居に移動する。しかし、そこでソ連軍とドイツ軍の戦闘に巻き込まれ、幼いハンニバルは両親を失い妹ミーシャと二人きりになってしまう。

戦争孤児となりながらも、隠れ家でミーシャと暮らしていたが、そこに敗走してきた対独協力者のグルータスらがやってきて二人を拘束した上で家に立てこもる。やがて食料が尽くと、彼らはミーシャを殺し、ハンニバルの前で食べ始める。あまりの衝撃にハンニバルは記憶を失う。

8年後。ハンニバルは、ソ連の孤児院となったレクター城に、孤児の一人として収容されていた。また、ミーシャのことで夜な夜な過去の悪夢に悩まされていた。やがてハンニバルはフランスの叔父の下に向かうことを決め、逃亡する。東側共産圏から西側に密入国し叔父の家に着くも、既に叔父は他界しており、その未亡人のレディ・ムラサキが暮らしていた。そしてハンニバルはムラサキの下で生活を始める。

レディ・ムラサキのもとで剣道、作法を教わりつつハンニバルは成長、文武に秀でた優れた青年となる。しかし同時にムラサキが日本から持ってきた日本刀の切れ味、大坂の陣での首級を描いた古い絵巻に魅せられてもいた。ある日、ハンニバルはムラサキを侮辱した柄の悪い肉屋ポールと喧嘩沙汰となり、その数日後、ポールを惨殺し、首を斬って奪い去る。疑われたハンニバルは警察に事情聴取を受けるも、ムラサキの機転で事なきを得る。

ハンニバルは、奨学医学生としてムラサキと共にパリへ移住する。興味のあった人体解剖に勤しみながら、妹が殺され食われた時の記憶を辿ろうとする。そして彼らの顔を思い出したハンニバルはそれを絵に描きとめ、復讐を誓う。

さらに記憶をさかのぼるために、ハンニバルは自らの住居であったレクター城へ向かう。しかし、妹を食った連中の一人ドートリッヒが入管局の軍人となっており、ハンニバルの名を見つけ、尾行していた。ハンニバルは、記憶を辿ろうと当時の隠れ家に入ったところを闇討ちされるが、返り討ちにし、生け捕りにする。たらいの中で、食われたまま放置されていたミーシャの遺骨を見つけ埋葬する。そしてドートリッヒから、仲間が現在フランスにいることを聞き出し、ミーシャの墓の前でドートリッヒを殺し、最初の復讐をする。そして残る復讐を完了させるため、フランスへ向かう。

ハンニバルが復讐を遂げていく中で、自分たちが狙われていることを知ったグルータスらに逆に命を狙われるが返り討ちにする。また、警察もハンニバルに見当を付けて彼を追う。残りのメンバーの拠点を知ったハンニバルは、その船に単身で乗り込み、復讐をするが、その際に、自分も知らないうちにミーシャの肉を食べさせられていたことを知らされる。

間もなく船は爆発し、ハンニバルは死亡したと見做され、捜査は打ち切られる。しかし、ハンニバルは生きており、最後の一人グレンツを殺すため、カナダに向かい、復讐を完成させる。

ハンニバル・ライジング スタッフ

監督:ピーター・ウェーバー
脚本:トマス・ハリス
原作:トマス・ハリス
製作:ディノ・デ・ラウレンティス,マーサ・デ・ラウレンティス,タラク・ベン・アマール
製作総指揮:ジェームズ・クレイトン,ダンカン・リード
音楽:アイラン・エシュケリ,梅林茂
撮影:ベン・デイヴィス
編集:ピエトロ・スカリア,ヴァレリオ・ボネッリ
配給:MGM/ワインスタイン,東宝東和

ハンニバル・ライジング キャスト

ハンニバル・レクター:ギャスパー・ウリエル
レディ・ムラサキ:コン・リー
グルータス:リス・エヴァンス
ポピール警視:ドミニク・ウェスト
コルナス:ケヴィン・マクキッド
ミルコ:スティーヴン・ウォルターズ
ドートリッヒ:リチャード・ブレイク
グレンツ:イヴァン・マレヴィッチ
ポール・モマン:チャールズ・マックイグノン
ミーシャ・レクター:ヘレナ=リア・タコヴシュカ
レクター氏:リチャード・リーフ
レクター夫人:インゲボルガ・ダクネイト

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